事業名称 短編映画「バリアフルライフ」制作記念イベント「だれもがくらしやすいまちを考える」
実施日 令和3年11月25日(木)
実施場所 立川市女性総合センター・アイム ホール
参加者合計 117人(参加者95人、登壇者11人、事務局11人)]
1.目的
バリアフリーについて考えさせる短編映画の上映と、ユニバーサル・デザインのまちづくりについての講演を通じて、「だれもがくらしやすいまち」を考えるきっかけとなることを目的とした企画。「障害のある人もない人も暮らしやすい立川を考える会(考える会)」および「在宅障害者の保障を考える会(在障会)」との共催で開催した。
2.プログラム
(1)映画「バリアフルライフ」試写会
考える会が立川市から委託を受けて制作した短編映画「バリアフルライフ」(監督・脚本 山村もみ夫。)の試写会をおこなった。映画上映後は監督と出演俳優が登壇し、挨拶と撮影の感想等を述べた。
(2)講演「ユニバーサル・デザインのまちづくり」
川内美彦氏をお招きし、講演をして頂いた。内容は概略以下の通り。
①基本的な考え方:現代社会は障害者を「思いやり」の対象として、いたわるべき人たちだと扱いたがるが、障害者はその結果、「親切な顔をした圧力」によってプライドを否定され、尊厳を傷つけられていくと述べた。
②階段・エスカレーター・エレベーター:車椅子使用者を例示して、エレベーターを「やさしい心遣いで譲ってください」とするポスターのおかしさを指摘した。
③心のバリアフリー:昨今良く言われる「心のバリアフリー」について、障害者の平等な社会参加は「権利」「尊厳」の問題なのに、周りの人の気持ちの問題にすり替えてしまっていると問題点を指摘した。
④トイレの機能分散:2017年に、国はいわゆる「だれでもトイレ」から「トイレの機能分散」へと大きく方向転換したが、そこに潜む問題点を指摘した。
⑤質疑応答
会場からの質問に川内氏が回答した。
===以下、テキスト版イベント案内===
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立川市委託事業 短編映画 「バリアフルライフ」制作記念イベント
“だれもがくらしやすいまちを考える”
立川市の委託事業で短編映画を作りました。
自分の気持ちを表現することが苦手だった車いすユーザーの若葉が、人と出会うことで自分もまわりも少し変わる立川発!のクスッと笑えるコメディ映画です。楽しいなかにちょっと考えさせられたりもします。市内の素敵な場所も沢山出てきます。
2部の講演会は、日本のユニバーサル・デザインを推進してきた川内美彦さんを講師に迎えます。パラリンピックで考えた共生社会、だれもが暮らしやすいまちを一緒に考えませんか。
日時 2021年11月25日(木曜日)
開場 女性総合センターアイム ホール
開場 12時30分 開演13時
13時 「バリアフルライフ」(字幕あり)試写
13時35分 監督、キャスト舞台挨拶
14時 講演「ユニバーサルデザインのまちづくり」
15時30分 終演
※ コロナウイルス感染症 感染防止のため、ホール入口でご住所の記載、検温と体温の記載をさせていただきます(使用の決まりの為)。ご協力よろしくお願いいたします。
申込み締め切り 11月17日(火曜日)
申込み先 メール
電話 042-535-4751 FAX 042-540-1845
電話は留守電に入れて下さい。電話・FAXは折り返しのご連絡を
いたしませんので、ご了承ください。
主催 障がいのある人もない人も暮らしやすい立川を考える会
共催 東京自立生活センター協議会
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講演会講師 川内美彦氏 経歴紹介
アクセシビリティ研究所主宰。
(一社)日本トイレ協会副会長。
東洋大学人間科学総合研究所客員研究員。
元東洋大学教授。一級建築士。博士(工学)。
1953年生まれ、広島県出身。
頸髄損傷により19歳から車いす使用。
1989~90年にアメリカで自立生活運動のリーダーたちやユニバーサル・デザインの提唱者であるロン・メイスと親交を結び、薫陶を受ける。
だれにも使いやすく、安全な建物やまちづくりにおけるアクセシビリティやユニバーサル・デザインについて提言多数。
また障害のある人の社会への関わりについて、「人権」や「尊厳」の視点で分析し、平等な社会参加を権利として確立していく活動を展開している。
2000年「ロン・メイス21世紀デザイン賞」受賞。
東京都福祉のまちづくり推進協議会専門部会委員
著書
『尊厳なきバリアフリー 「心・やさしさ・思いやり」に異議あり!』(2021/2)
『ユニバーサル・デザインの仕組みをつくる』学芸出版社(2007/8)
『ユニバーサル・デザイン−バリアフリーへの問いかけ』学芸出版社(2001/4)
『バリア・フル・ニッポン−障害を持つアクセス専門家が見たまちづくり』現代書館(1996/11)ほか多数。
===テキスト版イベント案内ここまで===
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