本文へスキップ

TILは東京都内の自立生活センターの支援および一般社会に向けた活動、研究・政策提言をします。

TEL. 042-540-1844

〒192-0065東京都八王子市新町2-5コスモリード八王子2F-15

■ イベント報告     EVENET REPORT

平成28年度第2回TIL学習会「ADA25年の歴史と成果」

実施日 平成28年7月1日(金)
実施場所 東京都議会 2階 第2会議室
参加者 78人

1. 目的

 1990年に「障害を持つアメリカ人法」(ADA)が制定されて25年が経過しました。昨年7月にはワシントンD.C.でADA25周年記念イベントが開催され、日本からも多数の障害当事者が参加しましたが、今年は逆にアメリカの障害者リーダーが来日しました。
 この機会に「アメリカの自立生活センターはADA施行後どのような取り組みをし、どのような成果を上げてきたのか」をお話し頂き、これからの日本における障害者差別解消法の全国展開の参考にさせてもらおうと思います。

2. プログラム

(1) 来賓挨拶

 早坂義弘氏(東京都議会議員)と西脇誠一郎氏(東京都福祉保健局障害者施策推進部自立支援課長)から来賓の挨拶をして頂きました。

(2) 講演「ADA25年の歴史と成果」

 全米自立生活センター協議会(NCIL)のケリー・バックランド氏を招き、講演をして頂きました。主な内容は以下の通りです。

①ADA(障害のあるアメリカ人法)の概略
 1990年にサインされたADAの概観とその意義について。障害者運動の力がADAを成立させた。ADAはアメリカ合衆国だけではなく世界を変えた。
②ADAを守るための闘い
 ADA成立後は法律に実効性を持たせるための闘いを続けた。裁判所がADAを後退させる判決を下したため、それに対抗する運動を展開、2008年ADA改正法につながった。
③今後の闘いの方向性
 障害者が社会に十分に参加できるように、世界中で活動を続ける必要がある。新たなテクノロジーの力を借り、障害者が政策決定過程に加わっていかなければならない。

(3) 対談

 ケリー氏と中西正司氏(TIL)が対談しました。主な内容は以下の通りです。

①アメリカにおける障害者の地域移行支援について
 NCILは3年間で3600人を施設から地域に移行させた。またNCILは地域のCILに対して地域移行支援のトレーニングをしている。
②アメリカのCIL(自立生活センター)について
 アメリカのCILは、介助サービスをしていない所もある。また利用者2千人~3千人の大規模なCILもある。
③アメリカの入所施設の政治的影響力について
 アメリカの入所施設(ナーシングホーム)は大きなロビイングの力がある。しかし、それ以上に州のロビイングの力が大きい。
④アメリカの自動運転車について
 例えばグーグルの自動運転車は160万キロ以上走行しているのに小さな事故しか起こしていない。実際に乗ってみても全く不安は感じない。
⑤ADAでカバーしていない分野について
 住宅問題や教育問題についてはADAがカバーしていない。前者については「障害者統合法案」を提出したところ。教育については「障害者教育法」でカバーしている。
⑥若手の障害者リーダーの育成について
 若手リーダーの育成については楽観的。若い人たちが世界を変えてくれると信じている。


 
 ケリー・バックランド氏(NCIL)        中西正司氏(TIL)

バナースペース



東京都自立生活センタ-協議会事務局

〒192-0065
東京都八王子市新町2-5
コスモリード八王子2F-15

TEL 042-540-1844
E-mail : til_jimukyoku@yahoo.co.jp
URL:http://tokyoilcenters.web.fc2.com

〇◎賛助会員募集中◎〇

賛助年会費 5,000円
振り込み口座は以下になります。
◆ゆうちょ銀行の振替口座
【口座番号】00120-4-452389
【加入者名】(特非)東京都自立生活センター協議会


〇◎寄付のお願い◎〇

TILは、皆様からのご支援により支えられています。寄付にご協力よろしくお願い致します。振込口座は上記と同様になります。

inserted by FC2 system