■ イベント報告
EVENT REPORT
小田政利氏
事業名称 医療的ケアに関する情報交換会
実施日 平成31年12月23日(月)
実施場所 立川市子ども未来センター 201会議室
参加者 9人
1.目的
経管栄養や吸引などの医療的ケアは、一定の条件を満たせば介護の業務として認められた。しかしその中にもグレーゾーンがあり、何がどこまで可能なのかが分かりにくいと感じることが多い。そこでこの医療的ケアにまつわる「分かりにくさ」を少しでも解消するために、情報交換会を開催する。
2.プログラム
(1)自己紹介
参加者がそれぞれの自己紹介をおこなった。
(2)小田政利氏(自立生活センター・北)の話
小田氏は人工呼吸器を使用する医療的ケアの当事者。概略以下のような話をした。
最初は「家族に負担がかかる」という思いから、人工呼吸器を付けたくなかった。医療的ケアや人工呼吸器についても全く知識がなかった。
小田氏の場合、医療的ケア(吸引、スピーキングバルブ交換、アンビューバッグなど)は実質的違法性阻却でやっている。
今問題なのは人員不足。ヘルパー自体が不足している上に、医療的ケアの認定を取ってもらうのが難しい。研修を受けてもらっても認定証が届くまでにすごく時間がかかる。
(3)市川裕美氏(STEPえどがわ)の話
市川氏はSTEPえどがわで医療的ケアを担当している健常者。概略以下のような話をした。
平成24年2月から医療的ケアの制度が変わり「一定の条件を満たせば痰吸引と経管栄養を介護業務として出来る」ということがハッキリ法律に書き込まれた。
喀痰吸引研修は1号・2号・3号と分かれている。特定の人が対象である3号の認定を受けた人は増えているが、不特定の人が対象である1号・2号の認定を受けた人はとても少ない。
痰吸引と経管栄養の認定を受けたとしても、咽頭吸引や薬の注入など、多くのことが出来ない。しかしこれらの作業は利用者の在宅生活には欠かせないため、やらざるを得ない。
(4)ディスカッション
参加者同士でディスカッションをした。内容は概略以下の通り。
医師も看護師も医療的ケアについて知らないことが多い。
グレーゾーンの取り扱いについて、グレーはグレーのままで残した方が良いのか、ある程度仕分けをしておいた方が良いのか。
グレーゾーンだと思っているところについて、各事業所がどういう判断をしているのかもっと知りたい。アンケートを取るのはどうか。
===以下、テキスト版イベント案内===
「医療的ケアに関する情報交換会」へのお誘い
対象:当事者職員、介助派遣を担うコーディネーター職員
日時:2019年12月23日(月)14:00~16:00
場所:立川市子ども未来センター 201会議室
東京都立川市錦町3丁目2番26号(JR立川駅から徒歩13分)
ナビゲーター:小田政利(自立生活センター・北)、市川裕美(STEPえどがわ)
資料代:500円
経管栄養や吸引などの医療的ケアは、一定の条件を満たせば介護の業務として認められました。
しかしその中にもグレーゾーンがあり、何がどこまで可能なのかが分かりにくいと感じることが多いのではないでしょうか。
また医学の進歩によって新たな技術が開発されたりすると、益々分からないことが増えたりします。
そこでTILでは、このような医療的ケアにまつわる「分かりにくさ」を少しでも解消するために、情報交換会を開催します。
医療的ケアに詳しいお二人にもご参加いただいて、ざっくばらんに話し合う会にしたいと考えています。
ご参加希望の方は、下記の申込書にご記入の上、TILまでご返送ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
お名前
ご所属
参加者内訳 障害当事者 ( )名
介助者 ( )名
上記以外 ( )名
その他
ご質問等 医療的ケアについて分からないことなどがありましたらご記入ください。
返信先: TIL事務局
(FAX) 042-540-1845 または
(Eメール) til_jimukyoku@yahoo.co.jp
===テキスト版イベント案内ここまで===
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